素質はキンカメ級!? スマートオーディンに施された「エリート教育」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 スマートオーディンの次走の舞台として予定されているのは、GIII共同通信杯(2月14日/東京・芝1800m)。早くもそこで、トレーニングの成果が見られるかもしれない。先述のトラックマンが続ける。

「前走の東スポ杯2歳Sに出たときは、馬体重が482kgでした。それが今では、504kgほどあるそうです。それについて、『トレーニングが身になって、パワーアップしてきた』と松田先生。スマートオーディンの成長に、かなりの手応えを感じているようです。まだ精神的に幼い部分もあるみたいですが、それが解消されれば、より強さを増していくのではないでしょうか」

 なお、現在のところ、共同通信杯のあとのスケジュールは未定。年明け初戦に中山ではなく、前走に続いて東京のレースを使うこともあって、「おそらくクラシック第1弾の皐月賞(4月17日/中山・芝2000m)はパスして、NHKマイルCから日本ダービーへと向かうのではないか」と、前出のトラックマンは予測する。

 NHKマイルCから日本ダービーという道のりは、まさしく松田厩舎の名馬たちが歩んできた“マツクニ・ローテ”。はたしてスマートオーディンは、その足跡をたどって輝きを放つことができるのか。まずは、目前の共同通信杯のレースぶりに注目である。

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