桜花賞まで3カ月。「本命」メジャーエンブレムに敵なしか? (5ページ目)

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 5位は、前回2位だったデンコウアンジュ。2番人気で臨んだ阪神JFで7着に敗れて、ランキングを落とした。

土屋氏

「淡々と流れて、最後の切れ味勝負になった阪神JFは、この馬にはまったく向かない展開でした。壮絶な叩き合いとなる“我慢比べ”のレースこそ、この馬の本領を発揮できる舞台。阪神JFと似た展開になりそうな桜花賞は微妙なところですが、二冠目のオークス(5月22日/東京・芝2400m)では巻き返しが期待できます」

 ランク入りは逃したものの、5位から1ポイント差の6位には、ペルソナリテ(父ステイゴールド。4戦2勝。阪神JF6着)、ビービーバーレル(父パイロ。6戦2勝。GIIIフェアリーS1着)、シンハライト(父ディープインパクト。1戦1勝)、ルフォール(父キングカメハメハ。1戦1勝)と、4頭もの馬が名を連ねた。なかでも、シンハライトは吉田氏が、ルフォールは本誌競馬班が、2番手に評価している。

吉田氏

「シンハライトは、全兄にアダムスピーク(2011年GIIIラジオNIKKEI杯2歳S優勝)らがいる活力のある血筋。小柄な馬だけに、若いうちから無理使いはできないのですが、そこはこの血統を知り尽くしている石坂正厩舎(栗東)なら心配いりません。ただ、ある程度負荷のかかった攻めを消化しないとレベルアップは望めないので、その辺りが課題になります」

本誌競馬班

「この世代のトップクラスがそろった阪神JFでは、メジャーエンブレム以外はパッとしませんでした。それならば、1勝馬でも今後の活躍が期待できるルフォールを上位に抜擢したいと思います」

 1カ月後のクイーンC(2月13日/東京・芝1600m)において、メジャーエンブレムが今年初出走を迎える。また、トライアル戦を前にして、紅梅S(1月17日/京都・芝1400m)、エルフィンS(2月6日/京都・芝1600m)といった本番につながるオープン特別が開催される。いずれも、クラシックを見据えるうえでは、見逃せないレースばかりだ。

2016年3歳クラシック
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