桜花賞まで3カ月。「本命」メジャーエンブレムに敵なしか? (3ページ目)

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   2位は、年明け最初の3歳重賞、GIIIシンザン記念で2着となったジュエラー(父ヴィクトワールピサ)。前回はランク外どころか、名前さえ挙がらなかった存在だが、いきなり2位にランクインした。

木南氏

「シンザン記念は、内の馬が残る馬場状態の中、外から一頭だけ豪快に伸びてきました。スケールの大きさを証明した2着でした。そもそも新馬戦(2015年11月29日/京都・芝1800m)では、先日500万条件の特別レースを完勝したロイカバード(牡3歳/父ディープインパクト)が勝った同日の未勝利戦よりも、1秒5速い走破タイムをマーク。上がりの切れ味も互角に感じました。2戦目、それも重賞で結果を出したのですから、これはもう本物でしょう」

吉田氏

「新種牡馬ヴィクトワールピサの産駒ですが、走る走法や馬体面、つなぎのクッション性などからは、母系の血が色濃く出ている印象があります。半姉のワンカラット(父ファルブラヴ。フィリーズレビューなど重賞4勝)をはじめ、兄姉は皆、ツボにはまればすごい爆発力を見せてきました。ジュエラーも、その血をしっかり継承していますね。折り合い面に不安はなく、一見距離が伸びても問題ないように思えますが、走法と一瞬の爆発力を生かすには、マイルぐらいまでの距離が合っているのではないでしょうか」

本誌競馬班

「シンザン記念で牡馬相手に2着と健闘。強烈な末脚がひと際光っていました。ダイワスカーレット(2007年2着)やジェンティルドンナ(2012年1着)など、過去にシンザン記念で好走した牝馬はその後出世していることもあって、同馬に対する期待が膨らみます」

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