おまえはもう勝っている? 池江厩舎の「超大物」サトノケンシロウ (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 サトノケンシロウは、先述したラキシスの全弟。また、同馬の全兄には昨年のマイル路線で話題を集め、GIマイルCS(京都・芝1600m)で4着と健闘したサトノアラジン(牡5歳)がいる。父ディープインパクトの「ニックス」であり、それら兄姉の活躍からも、同馬にかかる期待は大きい。

ディープ産駒の「ニックス」とあって、注目度が高いサトノケンシロウディープ産駒の「ニックス」とあって、注目度が高いサトノケンシロウ サトノケンシロウを管理するのは、栗東トレセン(滋賀県)の池江泰寿調教師。同厩舎のスタッフからは、同じく管理馬である兄のサトノアラジンを引き合いに出しての期待の声が聞こえてくるという。関西競馬専門紙のトラックマンが語る。

「500kgを優に超える大型のサトノアラジンと違って、サトノケンシロウは450kg~460kg台のサイズ。その分、走り方は兄より素軽く、ディープインパクトらしい切れ味を備えているようです。いずれにせよ、厩舎スタッフは『兄と同様、間違いなく高い能力を持っている』と、同馬を高く評価しています」

 デビューは2月までずれ込みそうで、同世代の中ではかなり遅めの始動となる。それでも、前出のトラックマンによれば、「体がしっかりするのを待っているため」と、アクシデントなどはない様子。しかも、今なお3歳クラシックを視野に入れているという。トラックマンが続ける。

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