2015年の年度代表馬は、香港マイルを制したモーリスが最有力 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 しかし、ラブリーデイの有馬記念での結果は5着。1年を通しての中距離での成績をどう評価されるかにかかっている。

 ドゥラメンテの上半期のインパクトは間違いなく一歩も二歩もリードしていた。後に菊花賞(京都・芝3000m)を勝つキタサンブラックをまったく相手にしなかった対戦比較からも、年が違えば、すんなりと選出されてもおかしくない。キタサンブラックの有馬記念3着好走で、ドゥラメンテを再評価する声も聞こえている。過去にトウカイテイオーも秋は休養となりながらも、皐月賞と日本ダービーの二冠を無敗で制覇したことが評価されて年度代表馬となった。

 部門別では、最優秀4歳以上牝馬と最優秀ダートホースがやや混戦だ。

 4歳以上牝馬は、ストレイトガールとショウナンパンドラ(牝4歳)で意見が分かれる。ストレイトガールは、6歳以上の牝馬として初めて中央競馬のGIを年間2勝という記録を残した。だが、ショウナンパンドラのジャパンカップ(東京・芝2400m)での勝利は、それを上回る価値があるという見方もある。

 ダートホースは12月29日に行なわれる東京大賞典での直接対決の結果による。ともにGI級を2勝ずつ。直接の対戦成績は、今年はここまで1勝1敗の五分だが、前走のチャンピオンズカップ(中京・ダート1800m)はホッコータルマエ5着、コパノリッキー7着でともに好結果を残せなかった。両雄が最後の最後で雌雄を決することになる。

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