今年10戦目! 働き者ラブリーデイは有馬記念で好走できるか? (3ページ目)

  • 平出貴昭(サラブレッド血統センター)●文 text by Hiraide Takaaki
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

【馬齢・ローテーション】
 過去59回の有馬記念優勝馬の馬齢を見ると、3歳馬16勝、4歳馬26勝、5歳馬13勝、6歳馬3勝、7歳馬1勝という内訳。ラブリーデイの5歳馬はオルフェーヴル、ジェンティルドンナとここ2年続けて勝利しているようにそれほど悪い数字ではない。しかし、勝ち馬のローテーションに注目すると心配な点も見えてくる。昨年のジェンティルドンナ、一昨年のオルフェーヴルをはじめ、近年の勝ち馬はいずれも秋3戦目が最多なのである。競走馬の好調期間を長く維持するのは簡単なことではないので、近年のトップホースはGI天皇賞・秋、GIジャパンカップ、GI有馬記念の秋3戦というローテーションが多い。ラブリーデイは秋4戦目。このローテーションで勝利したのは1989年のイナリワンまで遡らなくてはならないのだ。しかも、ラブリーデイは前走で連勝がストップと、その勢いを失っており、3走連続で関西圏から関東圏への輸送という肉体的な負担もある(イナリワンは関東所属)。この条件で上積みと巻き返しを望むのは厳しいだろう。

●結論
5歳馬の秋4戦目は厳しい

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