今年10戦目! 働き者ラブリーデイは有馬記念で好走できるか?

  • 平出貴昭(サラブレッド血統センター)●文 text by Hiraide Takaaki
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

【距離適性】
 まずは距離適性。ラブリーデイはGII京都大賞典を勝利し、GIジャパンカップで0秒1差3着。高いレベルの2400m戦で結果を残しているが、2500mでは3戦して12着、5着、5着と馬券に絡んだことはない。2年前の有馬記念では、本格化前とはいえ勝ち馬から3秒2差の12着と大敗している。今年大きく敗れたGII阪神大賞典、GI天皇賞・春はそれぞれ3000m、3200mの長距離戦だったこともあり、ベストは2000~2200mと見るのが妥当。2500mには不安が残る。

 しかし、過去のGI有馬記念を見ると、マイル~中距離がベストと見られていた馬の好走も目立つ。コーナー6つを回るというトリッキーなコースだけに、時に、素軽い先行力と器用さが大きな武器となるのだ。ラブリーデイはまさにそういった器用なタイプ。展開次第では距離の不安を克服するのも可能だろう。

●結論 
2500mには不安ありも、器用さでカバー可能

【コース適性】
 ラブリーデイは中山で過去4戦。前述のGIII中山金杯を勝っている他は、GI朝日杯フューチュリティステークス7着、GI皐月賞15着、GI有馬記念12着といずれも着外に敗れている。しかし、その3戦はいずれも本格化前の2~3歳時のもの。あまり気にする必要はないだろう。勝利したGIII中山金杯ではGI皐月賞馬ロゴタイプに1馬身1/4差を付け、1分57秒8のレコードタイムを出す完勝だった。先団の好位につける器用な競馬が得意なので、直線の短い中山コースは向いている。

●結論
中山コースは向いている

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