【競馬】来年から馬券発売へ。香港国際競走で一攫千金の予行演習 (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 ステファノスは、今年4月に今回と同じコースで行なわれたGIクイーンエリザベス2世カップで2着と好走。好メンバーがそろった天皇賞・秋でも2着と奮闘し、再び香港での躍動が期待されている。

 エイシンヒカリは、その天皇賞・秋で9着と人気を裏切ってしまったが、一昨年の香港カップで今回のエイシンヒカリと同じようなステップを踏んだトウケイヘイローが2着という好結果を出した。同馬の手綱をとったのは、エイシンヒカリの鞍上を務める武豊騎手。似たタイプの馬だけに、名手が一昨年の再現を果たしてもおかしくない。

 また、ヌーヴォレコルトも、今春の中山記念(3月1日/中山・芝1800m)では、前述のステファノスやロゴタイプ(牡5歳)ら牡馬一線級を一蹴。牡馬相手にも十分な実績を残しており、勝ち負けに加わっても不思議ではない。しかも今回、鞍上はライアン・ムーア騎手。世界的な名手に導かれてビッグタイトルを手にするのか、必見である。

 迎え撃つのは、香港カップ4連勝中の地元・香港勢。昨年の覇者デザインズオンローム(せん5歳)を筆頭に、昨年2着のミリタリーアタック(せん7歳)、そして今春のレースでステファノスを下しているブレイジングスピード(せん6歳)など、実力馬が顔をそろえる。ただし、それぞれピークを過ぎた感があって、付け入る隙は十分にある。

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