【競馬】来年から馬券発売へ。香港国際競走で一攫千金の予行演習 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text&photo by Tsuchiya Masamitsu

「世界のマイル王」を目指して香港マイルに挑むモーリス「世界のマイル王」を目指して香港マイルに挑むモーリス 香港マイルには、安田記念(6月7日/東京・芝1600m)、マイルCS(11月22日/京都・芝1600m)を制覇したモーリス(牡4歳)に、マイルCS2着のフィエロ(牡6歳)、昨年の朝日杯フューチュリティSの優勝馬ダノンプラチナ(牡3歳)という強力メンバーが日本から参戦。それぞれチャンスはあるが、特に期待がかかるのは、やはり“日本のマイル王”モーリスだろう。

 ライバルは、「アジア最強のマイラー」と言われるエイブルフレンド(せん6歳/香港)と、フランスのジャック・ル・マロワ賞(8月16日/ドーヴィル・芝1600m)の覇者エゾテリック(牝5歳/フランス)。現地では、これにモーリスを含めた「3強」の争いと見られているが、モーリスがそれら強敵を下して、“世界のマイル王”の称号を手にする姿を見てみたい。

「3強」の一角崩しがあるとすれば、地元・香港馬の安定株コンテントメント(せん5歳)に、マイルCS出走を自重し、フレッシュな状態で臨めるダノンプラチナ。いずれにしても、世界トップクラスのマイラーたちが一堂に会した一戦は見逃せない。

 トリを飾る香港カップには、日本調教馬4頭が出走。昨年のオークス馬で、先のエリザベス女王杯(11月15日/京都・芝2200m)2着のヌーヴォレコルト(牝4歳)をはじめ、天皇賞・秋(11月1日/東京・芝2000m)2着のステファノス(牡4歳)、そしてエイシンヒカリ(牡4歳)、サトノアラジン(牡4歳)と、4歳秋という充実期にある面々が、1着賞金1425万香港ドル(およそ2億2300万円)獲得を狙う。

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