【競馬】来年から馬券発売へ。香港国際競走で一攫千金の予行演習

  • 土屋真光●文 text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 続いて行なわれるのは、香港スプリント。日本からは前述したスプリンターズS(10月4日/中山・芝1200m)の覇者ストレイトガール、同2着のサクラゴスペル(牡7歳)に、ミッキーアイル(牡4歳)が出走する。

 ストレイトガールにとっては、これがラストラン。勝利して、引退に華を添えたいところだ。高松宮記念(3月29日/中京・芝1200m)を快勝し、最大のライバルと目されていた地元・香港馬のエアロヴェロシティ(せん7歳)が戦線離脱。その分、勝つチャンスは広がったと見ていい。

 とはいえ、エアロヴェロシティ不在でも「スプリント王国」と称される香港勢の層は厚い。なかでも強力なのは、ゴールドファン(せん6歳)。昨年の香港マイル2着馬で、短距離路線に変更した今春はエアロヴェロシティも撃破し、今回も本命視されている。さらに、昨年の香港スプリント2着馬ペニアフォビア(せん4歳)も軽視は禁物だろう。

 また、アメリカから参戦してくるグリーンマスク(せん4歳)も不気味な存在だ。前走は、アメリカの競馬の祭典『ブリーダーズカップ』ターフスプリント(10月31日/キーンランド・芝5.5ハロン)に出走して3着に終わるも、ストライドの大きい走法は、アメリカの小回りトラックよりも、広いシャティン競馬場向き。早々に香港入りして、意欲的に調教をこなしている様子からも、かなりの勝負気配がうかがえる。

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