【競馬】10年ぶり制覇なるか。JCはこの外国馬が不気味で怖い

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 沢田康文●撮影 photo by Yasufumi Sawada

「ジャパンカップは、もともと(日本馬の)トーセンスターダム(牡4歳)に騎乗予定だったんだけど、同馬はマイルCS(11月22日/京都・芝1600m)に回った。そこで、トリップトゥパリス陣営から改めてオファーをもらいました。

 同馬は、走りも軽く、自在性もある。そういう意味では、長距離馬というより、2着に好走したコーフィールドカップ(芝2400m)こそ、この馬本来の適距離だと思う。つまり、ジャパンカップの条件は決してマイナスではありません。その活躍を期待してほしいし、僕自身、ジャパンカップでの騎乗を楽しみにしています」

 トリップトゥパリスを管理するのは、2010年、2011年とエリザベス女王杯連覇を飾ったスノーフェアリーなどで日本でもお馴染みの、E・ダンロップ厩舎。さらに、先のメルボルンカップで負った故障が原因でこの世を去った名馬レッドカドー(2013年天皇賞・春3着)の帯同スタッフでもあった、ヘッドラッド(競走馬の遠征における最高責任者)のロビン・トレヴァー=ジョーンズ氏に、攻馬手のスティーヴン・ニコルソン氏らが、今回はトリップトゥパリスに帯同。この一戦にかける思いは強い。

 はたして、地の利を生かした日本調教馬が今年もジャパンカップを制するのか。それとも、外国招待馬が10年ぶりに覇権を奪還するのか。注目のゲートがまもなく開く。


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