【競馬】夢の良血リオンディーズ、デビュー戦は「伝説」に!?

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 厩舎にとってはゆかりの血統であり、何よりファンや関係者が夢を抱く血統背景の持ち主。それだけに、スタッフが望むレベルも相当高いのかもしれない。

 そんなリオンディーズが初陣を飾るのは、11月22日の2歳新馬(京都・芝2000m)。コンビを務めるのは、岩田康誠ジョッキーだ。

 実はこのレース、現2歳世代の"大物"と噂される、フォイヤーヴェルク(牡2歳/父ディープインパクト)のデビュー戦でもある。つまり、注目の逸材同士がいきなりぶつかることとなるのだ。

 そんな注目の新馬戦を前にして、陣営からはこんな展望が聞かれるという。先述のトラックマンが続ける。

「兄のエピファネイアは、デビュー前の調教がそこまで目立ったものではなかったのですが、実戦で強烈なインパクトを残しました。スタッフは、『リオンディーズも似たような雰囲気で、実戦にいってよさが出るかもしれない』と見ています。そもそも、デビュー戦から評判の2歳馬にぶつけるのですから、やはり陣営としてはある程度自信を持っているのかもしれません」

 GI馬の母と兄を持つリオンディーズ。新馬戦から熾烈な戦いとなるが、そうした状況下でこそ、同馬の持つ"名血"が騒ぐのだろうか。のちに「伝説の新馬戦」と称されるかもしれない、白熱のデビュー戦が楽しみでならない。

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