【競馬】名牝ダイワスカーレットからついに「大物」誕生か!?

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 春に入厩しながらも、デビューがこの時期になった理由について、「なかなか調教タイムが速くならない面もあった」と、先述のトラックマンは指摘する。とはいえ、ここに来て、徐々に良血馬らしい一面を見せ始めているようだ。トラックマンが続ける。

「10月28日の調教では、残り200mまでモタモタしている感じだったのですが、併せた馬と並んでからはスムーズな走りを見せていました。ゴールしてからも勢いは衰えなかったようで、陣営は『このひと追いで仕上がった』と評価しています」

 すでにデビューしたダイワスカーレットの産駒3頭からは、いまだにGIはおろか、重賞戦線を賑わすような"大物"は出ていない。それでも、2番子のダイワレジェンド(牝4歳/父キングカメハメハ)は4勝を挙げ、3番子のダイワミランダ(牝3歳/父ハービンジャー)もデビュー戦を快勝するなど、素質の一端を示している。

 はたして、ダイワウィズミーは姉たちを超える走りを見せられるのか。GI4勝の母ダイワスカーレットが、繁殖牝馬として再び脚光を浴びるような活躍を期待したい。

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