【競馬】秋華賞制覇へ。苦境を乗り越えた良血トーセンビクトリー (5ページ目)
「これまでも、オーナー(島川氏)はたくさんの良血馬を所有してきました。ただ、それらの馬たちは、私たちと関わる機会が少なかったので、どこか遠い存在だったんですね。でも、ビクトリーは、私たちも関わらせていただいた馬。小見川分場にとっても、思い入れがかなり強い存在です。だからこそ、なんとか勝ってほしいですね」
ローズSで3着になったとき、「(秋華賞出走の)権利を取れたうれしさより、負けた悔しさのほうが大きかった」という山口氏。その言葉にこそ、この馬への思い入れの強さが表れている。
骨折から復活し、牝馬三冠最後のタイトルを狙うトーセンビクトリー。デビュー早々に訪れた苦難を乗り越えた彼女なら、秋華賞で大仕事をやってのけてもおかしくない。一緒に苦悩のときを過ごした人々の“思い”が、最後に後押ししてくれるはずである。
秋華賞に挑む「良血3強」の勝算
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