M・デムーロが語るドゥラメンテ「今まで乗った中で一番強い」 (5ページ目)

  • 新山藍朗●構成 text by Niiyama Airo

ミルコ・デムーロ/1979年1月11日生まれ。イタリア出身。10月8日現在、全国リーディング4位(84勝)。JRA通算438勝。重賞38勝(うちGI12勝)。photo by Niiyama Airoミルコ・デムーロ/1979年1月11日生まれ。イタリア出身。10月8日現在、全国リーディング4位(84勝)。JRA通算438勝。重賞38勝(うちGI12勝)。photo by Niiyama Airo――ダービーを勝ったあと、ドゥラメンテの向かう先について、秋は菊花賞か、凱旋門賞か、という話題が挙がりました。デムーロ騎手は、どちらのレースがいいと思っていましたか。

「菊花賞にはヒストリーがあります。それに、日本のトリプルクラウン(三冠達成)は大きな夢。(2003年の)ネオユニヴァースのときは、皐月賞とダービーを制しながら、菊花賞では3着に敗れてしまいました。そのリベンジを(ドゥラメンテで)果たしたい、という気持ちはありました。でもやっぱり、凱旋門賞も勝ちたい。だから、どっちがいいという思いはなかった。菊花賞でも、凱旋門賞でも、ボクはどちらでもよかった」

――ただ残念なことに、ドゥラメンテはダービーのあと、骨折が判明して現在は休養中です。近況などはうかがったりしているのですか。

「夏に札幌に行ったとき、牧場でドゥラメンテには会ってきました。すごく大きくなっていましたね。今、馬体重は500kgぐらいあります。ダービーのときが484kgだったから、20kgぐらい増えたのかな。それも、ただ大きくなったというのではなくて、筋肉がついてがっしりしていた。大人の体になったな、成長しているなって思いましたよ」

――復帰予定は聞いていますか。

「ゆっくり、ゆっくりと調整して、たぶん来年の3月くらいなんじゃないかな。その日が来るのが、すっごい楽しみです」

後編に続く>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る