M・デムーロが語るドゥラメンテ「今まで乗った中で一番強い」 (4ページ目)
――続くダービーでは、好位から抜け出す、まさに“横綱相撲”の競馬。危なげない勝利でした。
「皐月賞に比べたら、レースはとても楽でしたね。4コーナーで他馬とぶつかってエキサイトして、少しスパートが早くなってしまったけど、まったくノープロブレム。見たとおりの、強い競馬でした」
――ドゥラメンテについて、最初からこんなに強い馬だと思っていましたか。
「(ドゥラメンテに騎乗することが決まって)最初に共同通信杯(2着。2月15日/東京・芝1800m)のビデオ映像を見ました。あのレースでは、すごく引っかかっていたでしょ? だから当時、スタッフは『この馬はダービーを勝つ馬』って言っていたけど、ボクは『この馬は無理よ。2400mの距離は走れないよ』って言ったんだ。でも、皐月賞の1週前に追い切りに乗って、びっくりしました。見た感じは、筋肉がついていないし、細くて女の子みたいなのに、乗るとすごく(馬体が)柔らかいし、走らせると動きが素晴らしかった。それで、すぐに考えが変わった。『この馬は強い、2400mも大丈夫よ』って(笑)」
――ダービーを勝ったあとは、祝杯をあげたのでしょうか。
「次の日の朝8時まで、ね。もうフラフラだったよ(笑)」
――お酒は強いのですか。
「競走馬に例えて言えば、クリストフ(・ルメール)とユタカさん(武豊)は、オープンクラスね。ボクは、ぜいぜい500万条件。いや、未勝利かな(笑)。すぐに酔っ払ってしまいます。でも、飲むのは大好き」
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