【競馬】本命不在の3歳牡馬。今秋注目は「春に泣いた」実力馬 (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 他で気になるのは、ブライトエンブレム。弥生賞2着、皐月賞4着のあと、大一番のダービーは、直前に脚部不安が判明して回避したが、この秋の反撃をもくろむ。セントライト記念から復帰して、菊花賞で3歳牡馬のトップを目指す予定だ。

 同馬に注目するデイリースポーツの豊島俊介記者が語る。

「復帰戦に向けて、ブライトエンブレムは順調な仕上がりを見せています。実は、ダービーも無理をすれば出走できるくらいの状態でしたが、そこをあえて自重して、秋に備えてきました。その陣営の決断が今秋、しっかりと実りそうです。また、母ブラックエンブレムも、春は前哨戦の重賞を勝って期待されながら、桜花賞10着、オークス4着と振るいませんでした。しかし、秋には秋華賞でV。当然、息子のブライトエンブレムにも、同じような軌跡をたどることが期待できます」

 はたしてこの秋、春に期待を裏切ってしまった有力馬たちのリベンジはあるのか。まずは、それぞれの復帰戦の走りを注視したい。

(つづく)

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る