【競馬】デビュー間近。ファン期待の「お嬢様」ラベンダーヴァレイ (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 重賞勝ち馬はこの2頭だが、それ以外の子たちも、多くがオープンクラスで活躍している。2009年生まれのマウントシャスタ(牡6歳/父ディープインパクト)は、2012年のGIII毎日杯(阪神・芝1800m)で2着と好走。その後、3歳時に挑んだ宝塚記念(阪神・芝2200m)では、古馬相手に5着と健闘した。

 また、2011年生まれのベルキャニオン(牡4歳/父ディープインパクト)は、2014年のGIII共同通信杯(東京・芝1800m)で2着。ダービートライアルのプリンシパルS(東京・芝2000m)を勝って、日本ダービー(8着。東京・芝2400m)へと駒を進めた。クロウキャニオンの子たちは、そのほとんどが重賞戦線で上位争いを演じてきたのである。

 となると、今年デビューする彼女の子にも、当然注目が集まる。偉大な母を持つその馬の名は、ラベンダーヴァレイ(牝2歳/父ディープインパクト)。クロウキャニオンにとって、7番目の子となる。

優秀な兄姉たちと同様、またそれ以上の活躍が期待されるラベンダーヴァレイ。優秀な兄姉たちと同様、またそれ以上の活躍が期待されるラベンダーヴァレイ。 ラベンダーヴァレイの育成が行なわれたのは、ノーザンファーム早来(北海道)。同馬を担当した野崎孝仁氏は、春の取材の時点で、血統に違わぬ資質を感じていたという。

「血統的にも期待していますし、実際に乗ってみても質の良さを感じますね。走っているときも、背中がブレず、スピードが豊かです。平均点が高いという印象で、楽しみな馬ですね。育成においても、順調にメニューをこなしてくれました」

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る