2015.09.07

【競馬】あのヘヴンリーロマンスが送り出す「大物」ラニ、始動

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 同馬を管理するのは、これまでの兄姉と同様、栗東トレセンの松永幹夫調教師。現役時代、ジョッキーとして母ヘヴンリーロマンスとコンビを組んだ”相棒”が、今度は調教師となって、その子たちと携わり、”母超え”を目指している。

 順調に調整されてきたラニは、9月13日の2歳新馬(阪神・芝2000m)でデビューする予定だが、同馬の育成が行なわれてきた大山ヒルズ(鳥取県)では、一体どんな様子だったのだろうか。齋藤慎ゼネラルマネージャーが、その印象を語る。

「ラニは、とにかく馬格(体格)が立派で、こちらに来たときから目立っている一頭でしたね。大山ヒルズでは馬体重が510kg〜520kgほどあって、調教をやっても体が減らず、不安なく育成をこなしてくれました。馬格の立派さは兄姉に共通しているもので、この家系の特徴だと思います」

 母ヘヴンリーロマンスは、現役時代、500kgを超える馬体重でレースに出ることが多かった。これは牝馬としては珍しく、非常に大きな体の持ち主だったと言える。また、彼女の子はこれまでに5頭がデビューしているが、齋藤氏が言うとおり、どの兄姉もサイズに恵まれている。そしてその中には、現在ダートで4連勝中、地方交流の重賞を連勝しているアムールブリエ(牝4歳/父スマートストライク)もいる。

 馬格の他にも、育成時代のラニから感じられる「長所」はあったようだ。齋藤氏が続ける。