【競馬】新潟2歳S、波乱の使者は東京デビューのヒプノティスト (3ページ目)

新潟2歳Sで一発が期待されるヒプノティスト。新潟2歳Sで一発が期待されるヒプノティスト。 さて、このレースの「ヒモ穴馬」には、6月の東京開催の新馬戦(6月27日/芝1800m)を勝ったヒプノティスト(牡2歳)を取り上げたいと思います。

 まず何より、近年の新潟2歳Sでは、新馬戦が前倒しになったことによって、東京デビュー組の好走が目立つようになりました。今後はますます増えていくと思いますから、同馬への関心は高まります。

 また、芝1800mの新馬戦というのは、どうしても展開がスローになりやすく、際立ったタイムが出ないため、そこを勝ち上がってきた馬は、マイル戦の新潟2歳Sではなかなか人気になりません。確かに、そうした過程を踏んできた馬の過去の実績は乏しいです。

 しかし、個人的には、スローなレースを経験している点こそ、重要なポイントと見ています。というのも、新潟の外回りのマイル戦に見られる傾向に似ているからです。

 1800m戦では、たいてい距離を意識してテンのペースが緩くなります。そこで、騎乗馬に対して鞍上は、レース序盤では折り合いをしっかりとつけて、馬群で我慢させるようにします。そして、直線に入ってから、道中でためてきた脚を爆発させるイメージです。それが、新潟外回りのマイル戦における騎乗イメージとぴったり合います。

 だからこそ、芝1800mの新馬戦で、乗り役のイメージどおりの競馬で快勝したヒプノティストには期待が持てます。昨年2着のアヴニールマルシェも、同様のステップを踏んできましたし、楽しみですね。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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