【競馬】2歳戦は鉄板! ディープ産駒は今年から「真骨頂」に (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Nikkan sports

 2世代目はジョワドヴィーヴルに限らず、牡馬勢も活躍。ディープブリランテとアダムスピークが、デビューから無傷のまま「クラシック登竜門」となる重賞制覇を成し遂げた。そうした将来有望な2歳馬が次々に登場したため、父ディープへの期待はさらに高まった。おかげで、6年目(2012年)の種付け頭数は、246頭にまで増加した。

 その6年目に種付けした馬たちが、今年デビューする2歳世代なのである。

 当然ながら、種付け頭数や生産頭数が増えれば、ディープ産駒の活躍は勢いづく。それだけでなく、種牡馬ディープの力が確実に証明されたあととなれば、牧場サイドも積極的に一級品の繁殖牝馬をあてがうことになる。だからこそ、以前からディープ産駒が目覚ましい活躍を見せていながらも、その本領はこれから発揮されると考えられるのだ。

 もっと言えば、さらに1年後、2世代目が大活躍したあとの2013年の種付け頭数は、過去最高の262頭にまで膨れ上がった。ディープ産駒は今後、ますます強力なラインアップとなっていくだろう。

 なお、今年デビューした2歳世代からは、来年のクラシック候補とされるディープ産駒が早くも登場している。

 例えば、デビュー戦の2歳新馬(6月20日/東京・芝1600m)を完勝したプロディガルサン(牡2歳)。同馬は、今年のGI皐月賞(中山・芝2000m)で2着したリアルスティールの全弟であり、血統背景から同じ舞台での好走が期待される。

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