【競馬】中京記念、カレンブラックヒルが狙える「3つの好材料」 (2ページ目)

カレンブラックヒル(牡6歳)カレンブラックヒル(牡6歳) さて、このレースの「ヒモ穴馬」ですが、出走馬中で唯一のGIホースである、カレンブラックヒル(牡6歳)を取り上げたいと思います。

 GIのNHKマイルC(2012年5月6日/東京・芝1600m)を含めて、重賞は通算5勝。その実績は、メンバー中最上位ですが、ここ2戦は見せ場なく大敗を喫しています。加えて今回、トップハンデとなる斤量58.5kgを背負わされて、人気面では嫌われる存在になりそうです。

 とはいえ、前々走の大阪杯(8着。4月5日/阪神・芝2000m)は、有力なGI馬がそろったハイレベルのレースでした。前走の安田記念(7着)も、珍しくスタートで後手を踏んでしまいました。確かに成績的には物足りなさを感じますが、この2戦の敗戦には、仕方がない部分がありました。

 また、安田記念では、後手を踏んだことをきっかけにして差す競馬を試みたところ、前有利の流れの中、後方12番手から、最後はよく押し上げています。あのメンバーで、あの競馬ができるのならば、たとえトップハンデだとしても、ここなら好勝負が可能でしょう。

 それに、多少時計のかかる馬場も、カレンブラックヒルには有利に働くと思いますし、何より安田記念では負傷で騎乗できなかった主戦の秋山真一郎騎手が鞍上に戻ります。それだけプラス材料もありますから、好走への期待が一層膨らみます。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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