2015.07.21

【競馬】偉大なるビワハイジの仔、エルプシャフトの「格別な資質」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 GIには手が届かなかったものの、重賞を勝ったビワハイジの子はまだまだいる。アドマイヤジャパン(牡/父サンデーサイレンス)、アドマイヤオーラ(牡/父アグネスタキオン)、トーセンレーヴ(牡7歳/父ディープインパクト)、サングレアル(牝4歳/父ゼンノロブロイ)らが、それに当たる。

 なかでも、アドマイヤジャパンとアドマイヤオーラは、3歳牡馬クラシックの三冠レース(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)で奮闘。アドマイヤジャパンは皐月賞(中山・芝2000m)で3着、菊花賞(京都・芝3000m)で2着と好走し、アドマイヤオーラは日本ダービー(東京・芝2400m)で3着と健闘した。

 重賞ウィナーを、生涯に1頭出すだけでも大変な、繁殖牝馬の世界。その中で、これだけの活躍馬を出しているビワハイジは、驚異的と言えるだろう。それだけに、その母の子であり、数々の活躍馬を兄姉に持つエルプシャフトには、自然と注目が集まる。

 そのエルプシャフトは、デビュー前の育成において、どんな印象を持たれていたのだろうか。担当したノーザンファーム早来(北海道)の森下政治氏は、同馬の成長過程をこう語る。

「育成を始めた頃は、牡馬にしては体が小さかったんです。なので、とにかくゆっくりとしたペースでメニューを課していきました。すると、春のあたりで体に幅が出てきて、本当によくなってきましたね。まだ、成長しそうです」