【競馬】海外からも熱視線! セレクトセールにオルフェの仔が登場 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 こうした状況でも、今年もまず主役はディープインパクト産駒だった。昨年のセール以降だけでも、ラキシス(エリザベス女王杯)、ダノンシャーク(マイルチャンピオンシップ)、ミッキークイーン(オークス)と、このセール出身のディープインパクト産駒が3つのGI競走を制しており、このほかにもサトノラーゼン(ダービー2着)、トーセンスターダム(豪ランヴェットS2着)などが国内外のGI競走で活躍している。昨年のセールでも1歳馬セッションで高額落札馬の上位4頭を含む6頭のディープインパクト産駒が1億円の大台を突破、当歳馬セッションも上位3頭を含む4頭が1億円以上に達した。今年もこれと同等、あるいは超えるような高額馬が現れるかどうかに注目が集まった。

 最初にディープインパクト産駒が登場したのは19番の母キングスローズ。ここまで億超えはなく、8400万円で落札されたハーツクライ産駒が最高額だった。
 
 母馬はニュージーランドで桜花賞に当たるレースを勝っているほか、オーストラリアに移籍後も現地のGIで何度も好走した。6000万円からセリが開始され、6300万円の声が掛かった直後に、「1億!」という声が飛び、あっけなくこの日の最高額を更新すると、「さすがディープ産駒......」というため息混じりにセール会場がざわつく。その後も高額での攻防は続き、最終的に1億9500万円でハンマーが下ろされ、「サトノ」の冠号でお馴染み、里見治氏が落札した。

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