【競馬】歴史が証明!? ダービーは「2強」決着では終わらない (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Nikkan sports

 まず見てみたいのが、2012年と2014年のダービーだ。結果は以下のとおり。

◆2012年のダービー
1着:ディープブリランテ(3番人気。皐月賞3着)
2着:フェノーメノ(5番人気。青葉賞1着)
 ... ... ... ... ...
4着:ワールドエース(1番人気。皐月賞2着)
5着:ゴールドシップ(2番人気。皐月賞1着)

◆2014年のダービー
1着:ワンアンドオンリー(3番人気。皐月賞4着)
2着:イスラボニータ(1番人気。皐月賞1着)
 ... ... ... ... ...
5着:トゥザワールド(2番人気。皐月賞2着)
(※青字が皐月賞1、2着だった「2強」。カッコ内はダービー時の人気と前走の結果。以下同)

 この2年は、皐月賞で3着以下に負けた馬たちが「逆転勝利」を決めた。といっても、大敗した馬ではなく、ある程度上位に来ていることが条件となる。今年で言えば、皐月賞3着のキタサンブラック(牡3歳/父ブラックタイド)、1番人気で6着に敗れたサトノクラウン(牡3歳/父マルジュ)あたりが該当するだろう。

 ただ、この2頭はそれなりに人気を集めることが濃厚。しかも、今年は皐月賞4着のブライトエンブレム(牡3歳/父ネオユニヴァース)と5着のクラリティスカイ(牡3歳/父クロフネ)がダービーに出走しないため、より注目度が増す。「2強」の牙城を崩す候補であることは確かだが、「穴馬」としてはふさわしくない。

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