【競馬】3歳馬の頂点は? ダービーを読み解く「牡馬ランキング」 (4ページ目)

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 3位も前回と同じく、サトノクラウン(牡3歳/父マルジュ)。皐月賞では人気を裏切ったが(1番人気6着)、はたしてダービーでその屈辱を晴らすことができるのだろうか。

土屋真光氏(フリーライター)
「完璧なレースだった弥生賞(1着。3月8日/中山・芝2000m)から一転、皐月賞ではロスばかりが目立ちました。テン乗り(初めてその馬に騎乗すること)、多頭数の競馬、ペースの違い……と、敗因はいろいろと挙げられますが、逆にこれらすべてのことを皐月賞で経験できたのはよかったと思います。この敗戦を糧にして、ダービーでは巻き返しを期待したいところ。皐月賞で敗れた弥生賞馬がダービーでリベンジを果たすことは、過去の歴史でも証明されていますからね」

市丸氏
「勝負づけのついた感のあるリアルスティールよりも、不利があったサトノクラウンのほうに逆転の魅力を感じます。東京スポーツ杯2歳S(2014年11月24日/東京・芝1800m)、弥生賞と、好内容で重賞2連勝を飾った実績からしても、ドゥラメンテを負かすのは、この馬以外にはいないと思います」

 4位は、キタサンブラック(牡3歳/父ブラックタイド)。前回はブライトエンブレムとの4位タイだったが、同馬がダービー出走を回避したことで、単独4位となった。

市丸氏
「指数()でも4位。現在の東京コースは、開幕以来ずっと、インコース有利、先行馬有利の競馬が続いています。ダービーの週には使用コースも変わるだけに何とも言えませんが、もしも今の傾向がそのまま続いていれば、キタサンブラックには好材料。馬券的な妙味からも、格好の狙い目となるでしょう」
※市丸氏が独自に編み出したTF(タイムフィルター)指数。

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