【競馬】NHKマイル、3連勝牝馬アルビアーノは主役を張れるか? (2ページ目)

  • 土屋真光●取材・文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Nikkan sports

 2戦目で4着に下したダイトウキョウ(牡3歳、父マンハッタンカフェ)は、2歳時のからまつ賞(東京・芝1400m)で、後にGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)を制すショウナンアデラと0.1秒差の2着と接戦しており、NHKマイルカップの前哨戦であるGIIニュージーランドトロフィー(4月11日/中山・芝1600m)でも、6着ながら勝ち馬から0.4秒差だった。 

 3戦目のフラワーカップで下した3着のディアマイダーリンは、続くGIIフローラステークス(4月26日/東京・芝2000m)で2着としている。このフラワーカップの勝ち時計1分49秒4は、過去20年のうち中山競馬場で行われた同レースの中で5番目に速いもの。6回ある1分49秒5以内の決着のうち、02年のスマイルトゥモロー、05年のシーザリオ、06年のキストゥヘヴン、08年のブラックエンブレムの4頭がGIを制している比較からも、格の面でも見劣りはないと言える。

 また、NHKマイルカップは、マイルを超える距離経験が大きなアドバンテージとなる傾向にある。登録馬のうち、1800m以上の重賞を勝っているのはこの馬のみ。97年にも、同じ牝馬でフラワーカップの勝ち馬シーキングザパールが、このレースを制している。データ面も大きくこの馬の勝利を後押ししていると言えるだろう。

 しかし、アルビアーノの実力を認めつつも、ここで勝ち切ることに疑問の声も上がっている。

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