【競馬】ダービーまで1カ月。「3歳牡馬ランキング」 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

   1位は当然、皐月賞を驚異的な末脚で制したドゥラメンテ。これまでも重賞未勝利ながら常にランク入りしてきたが、皐月賞の勝ちっぷり同様、一気にトップに躍り出た。

吉田順一氏(デイリー馬三郎)

「皐月賞では4コーナーで大きく外に膨れたように、優等生の競馬ができるわけではありません。ゆえに、ポジションを取りにいくと、行きたがる面を見せるかも......といった不安はダービーでも拭えません。とはいえ、皐月賞でも序盤から中盤にかけての折り合いは、ほぼパーフェクトでした。まして、気性面を補って余りある脚力の持ち主。その爆発的な決め手は、世代屈指、いや古馬を含めても3本の指に入りそうな破壊力があって、中山の2000mより、東京の2400mのほうがしっくりきます。ポジショニングで後手を踏んだりしたら、取りこぼしがあるかもしれませんが、能力は間違いなく世代ナンバー1です」

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)

「皐月賞の結果によって、一気に勢力図が変わりました。ドゥラメンテの"一強"ムードになった、と言っても過言ではないでしょう。ダービーで負けるとしたら、気性の難しさを出して2着に終わった、共同通信杯(2月15日/東京・芝1800m)のような場合だけだと思いますよ」

土屋真光(フリーライター)
「東京で実績を残してきたこれまでの戦績から、トリッキーな中山コースで行なわれる皐月賞は、どちらと言えばこの馬には不向きだと思っていました。しかし、こちらの見立てを大きく上回る豪快な勝ちっぷり。評価を改めるべきだな、と痛感させられました。ダービーでは東京コースに戻りますから、プラス材料がさらに増しますね」

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