【競馬】ダービーまで1カ月。「3歳牡馬ランキング」

  • text by Sportiva
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

4月特集 春競馬、クライマックス(19)

2015年3歳クラシック
Sportivaオリジナル番付(牡馬編:第4弾)

 3歳牡馬クラシック第1弾の皐月賞(中山・芝2000m)が4月19日に行なわれた。戦前に注目されたのは、牝馬の桜花賞同様、無傷の3連勝で本番を迎えた2頭の無敗馬だった。そのうち、特に人気を集めたのは、唯一の重賞2勝馬サトノクラウン(牡3歳/父マルジュ)。前哨戦の弥生賞(1着。3月8日/中山・芝2000m)における磐石なレースぶりもあって、1番人気に推された。

 しかしサトノクラウンは、いきなりスタートで出遅れ。さらに4コーナーで致命的な不利をこうむって、実力を発揮できぬまま6着に敗れた。もう一頭の無敗馬キタサンブラック(牡3歳/父ブラックタイド)も、道中2番手で追走し、巧みな立ち回りを見せたものの、最後は決め手の差に泣いて3着にとどまった。

 一方、サトノクラウンと人気を分け合った2番人気のリアルスティール(牡3歳/父ディープインパクト)は、流れに乗って完璧なレースぶりを披露。4コーナーを3番手という好位置で迎え、直線に入ると一気に先頭に立って後続を引き離した。が、大外から豪快に伸びてきた勝ち馬に屈した。

皐月賞で驚異的な強さを見せたドゥラメンテ(中央の黒帽)。皐月賞で驚異的な強さを見せたドゥラメンテ(中央の黒帽)。 これら注目馬をまとめて一刀両断に下したその勝ち馬こそ、3番人気のドゥラメンテ(牡3歳)。桜花賞を制したレッツゴードンキ(牝3歳)と同じキングカメハメハ産駒だ。母はGI2勝の名牝アドマイヤグルーヴ(父サンデーサイレンス、母エアグルーヴ)。その最後の産駒という超良血馬が、大舞台で一気に花を咲かせた。

 この勝利でドゥラメンテは、次なる戦い、3歳クラシック最高峰の舞台となる日本ダービー(5月31日/東京・芝2400m)の大本命に浮上。牝馬戦線とは逆に、これまで「混戦」と見られてきた牡馬戦線は「一強」の様相を呈してきたが、上記皐月賞までの結果と経過を踏まえて、ダービーの行方を占う『Sportivaオリジナル番付()』を発表したい。
※『Sportivaオリジナル番付』とは、日刊スポーツの木南友輔記者、デイリー馬三郎の吉田順一記者、独特なデータを駆使するパソコン競馬ライターの市丸博司氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者がそれぞれに、現時点における3歳牝馬・牡馬の実力を分析しランキング付け。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。

◆第1弾=2月19日配信「2015年クラシックを占う『3歳馬ランキング』」参照
◆第2弾=3月13日配信「弥生賞後に診断『2015年3歳牡馬ランキング』」参照
◆第3弾=4月2日配信「皐月賞に挑む有力馬『2015年3歳牡馬ランキング』」参照

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