【競馬】フローラSは、混戦オークスの「ヒロイン」候補に注目

 さて、今回の「ヒモ穴馬」には、バンゴール(牝3歳)を取り上げたいと思います。

 オークス出走を狙うバンゴール。オークス出走を狙うバンゴール。同馬も未勝利戦(3月1日/中山・芝1800m)を勝ったばかりの1勝馬ですが、その未勝利戦での勝利には目を見張るものがありました。それまでのレースとは一変して、3コーナーから押し上げていく積極的な競馬を見せると、直線で早めに先頭集団に取りついて、そのまま押し切る完勝劇を演じたのです。察するに、昨年末にレースを使ってから、少し休ませたことが、同馬の成長につながったのだと思います。

 今回は、いきなりの重賞挑戦と、そのハードルは一気に高くなります。しかし、前走のようなレースができれば、決してヒケをとらないでしょう。そして、この馬もまた、ここでオークスへの出走権を獲得できれば、本番でも楽しみな存在になると思います。

 420kgそこそこの小柄な馬ですが、馬体重以上にがっしりとしていて、見栄えのいい馬体をしています。おそらく、父キングカメハメハ、母父クロフネというのが、そうした馬体の良さにつながっているのでしょう。

 そういえば、ここのところ、重賞戦線ではキングカメハメハ産駒の勢いが際立っています()。バンゴールにとっては、それも追い風になるのではないでしょうか。
※主なところでは、桜花賞でレッツゴードンキが、皐月賞でドゥラメンテが勝利。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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