【競馬】一強から混戦へ。オークスを占う「3歳牝馬ランキング」 (5ページ目)

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 5位は、アンドリエッテ(牝3歳/父ディープインパクト)。桜花賞6着ながら、前回と同じランキングをキープした。

吉田氏
「桜花賞ではルージュバックを徹底マーク。結果的には、マークする馬を間違えたことが敗因と言えます。しかし、超スローペースでもピタリと折り合って、最後は最速の上がりタイムを記録。2着クリミナルとはコンマ2秒差でした。ディープ産駒らしい軽さと切れ味は、しっかりと継承されています。長めのつなぎは柔軟性があって、自身の馬体以上に大きく体を使えるのが武器。不得手な道悪でも結果を残した“根性娘”で、東京の2400mも歓迎のクチです」

 桜花賞の結果を受けて、大きく変動した今回のランキング。前回2位のココロノアイは、一気に圏外まで落ちてしまった。だが、識者の中には根強く評価する声もある。

市丸氏
「桜花賞で、一番自分のレースをさせてもらえなかったのが、ココロノアイ。超スローペースの中、引っかかりっぱなしで、何もできませんでした。オークスで人気が落ちることを考えたら、“穴馬”として最大の狙い目になるかもしれません」

 また、これから出走権を確保しなければいけないものの、未知の魅力を持つ“新星”の名前も上がっている。木南氏が推すのは、半姉がGI2勝、ケンタッキーオークス2着馬という超良血のディープジュエリー(牝3歳/父ディープインパクト)。土屋氏は、東京コースに強い母系を持つ、リアンドジュエリー(牝3歳/父クロフネ)に一票を投じた。

 さて、牝馬クラシック二冠目となるのは、ほとんどの馬にとって未知の距離が壁となるオークス。その壁を乗り越えて“樫の女王”の座に就くのは、桜の女王か、巻き返しの実績馬か、はたまた新興勢力か、興味は尽きない。

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