【競馬】ルメール騎手が分析「2015年クラシックの有力馬」 (3ページ目)

  • 新山藍朗●構成 text by Niiyama Airo
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 一方、牡馬戦線では、サトノクラウン(牡3歳/父マルジュ)に騎乗します。

ルメール騎手が牡馬クラシックで騎乗するサトノクラウン。ルメール騎手が牡馬クラシックで騎乗するサトノクラウン。 サトノクラウンは、皐月賞トライアルの弥生賞(3月8日/中山・芝2000m)を快勝して、ここまで3戦3勝。本当にいい馬に乗せてもらえることになりました。

 レースで騎乗したことはありませんが、同馬は見た目にエレガントで、走るときの脚さばきがとてもスムーズです。弥生賞でも非常に強い競馬を見せてくれましたが、僕の中でそれ以上に印象に残っているのは、昨秋のGIII東京スポーツ杯2歳S(2014年11月24日/東京・芝1800m)を勝ったときです。

 道中、中団の後ろ目を追走していたサトノクラウンは、直線に入ってから前が壁になって、完全に行き場をなくしていました。しかしゴールまで残り100mを切ってから、最後の最後で凄まじい脚を使って、馬群を割って抜け出してきたのです。あんな芸当は、よほど強い馬でなければできません。

 そんなサトノクラウンで挑む牡馬クラシック。皐月賞も、ダービーも、大いにチャンスがあると思っています。

 強敵は、共同通信杯(2月15日/東京・芝1800m)の覇者リアルスティール(牡3歳/父ディープインパクト)、同2着のドゥラメンテ(牡3歳/父キングカメハメハ)、そして2歳王者のダノンプラチナ(牡3歳/父ディープインパクト)あたりではないか、と見ています。が、今年の3歳牡馬は他にも強い馬がそろっています。どの馬がライバルというよりは、まずはサトノクラウンにいい競馬をさせてあげることが大切だと思っています。

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