【競馬】ドバイワールドカップ、今年も日本馬に勝算あり! (5ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Kyodo News

 デザインズオンロームは昨シーズンのクイーンエリザベス2世カップ(シャティン、芝2000m)で前出のエピファネイア以下を子供扱いしており、昨年暮れの香港カップ(シャティン、芝2000m)でも大外から豪快な末脚で制している。管理するジョン・ムーア調教師にとっても、過去に2着(ヴィバパタカ)があるドバイシーマクラシックは悲願のレースのひとつだけに、ここでも侮れないだろう。

 ワンアンドオンリーは、期待された昨年の菊花賞での敗戦以降がいまひとつ奮わないが、それでもダービーはもちろん、秋緒戦の神戸新聞杯で見せた勝負根性は、海外のビッグネーム相手でもひけはとらないはず。父ハーツクライは、自身もこのレースを制している上に、昨年ドバイで勝ったジャスタウェイと同じというのも心強い。

 一方のハープスターは2月の京都記念こそ、結果だけ見れば不満が残るが、敢えてこれまでとは違った位置取りでの競馬を試してのもので、悲観する内容ではなかった。もとより、昨年の凱旋門賞でも際立った末脚を見せており、また遠征も2度目で前進が期待できる。

 今年も中東に日の丸が掲げられる可能性は高い。

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る