【競馬】フェブラリーSは、ハッピースプリントで「大穴」狙い (3ページ目)

フェブラリーSで一発を狙う、地方馬のハッピースプリント(ゼッケン9番)。フェブラリーSで一発を狙う、地方馬のハッピースプリント(ゼッケン9番)。 ハッピースプリントは、一昨年の全日本2歳優駿(2013年12月18日/川崎・ダート1600m)を勝って地方競馬の2歳チャンピオンになると、北海道から南関東の大井に転厩。昨春は、羽田盃(2014年4月23日/大井・ダート1800m)、東京ダービー(2014年6月4日/大井・ダート2000m)と、南関東における3歳春の二冠を達成しました。ともに単勝1.1倍という圧倒的な支持を受けて、しかも2着に大差をつけての圧勝ぶり。地方競馬の同世代の中では、ずば抜けた存在でした。

 その後、交流GIのジャパンダートダービー(2014年7月9日/大井・ダート2000m)では、JRA所属のカゼノコ(牡4歳)の強襲にあって、ハナ差で敗れました。それでも、自ら動いて勝ちにいく競馬をして、勝ち馬の目標にされたことを思えば、内容的にはハッピースプリントのほうが強かったとも言えます。

 秋になって、古馬と対戦するようになってからは、やや甘い競馬が続いています。年末の東京大賞典では4着、年明けの川崎記念(1月28日/川崎・ダート2100m)でも4着と、結果を残せていないため、同馬に対する評価もやや下がってきています。が、個人的には、まだ見限れないと思っています。なぜなら、ハッピースプリントは、本質的にはマイラーで、なおかつ地方の重いダートよりも、中央の軽いダートのほうが合うと思うからです。

 吉原寛人騎手という鞍上も魅力です。地方競馬の金沢に所属する吉原騎手は、2001年にデビューしたときから脚光を浴びていた逸材。それから10年の時を経て、ジョッキーとしての円熟味も増しました。今や金沢のみならず、地方を代表するジョッキーとして活躍しています。

 現在は、金沢競馬が冬季期間でお休みのため、期間限定で南関東で騎乗している吉原騎手。2015年度はここまでリーディングトップを走っていて、もはや南関東でも中心的な存在となっています。

 吉原騎手自身は、東京開催の1週目(1月31日、2月1日)に、東京コースの試走も終えています。南関東でもすぐに好成績を出してしまうほど順応性の高いジョッキーですから、フェブラリーSに向けても、すでにいいイメージができているのではないでしょうか。一発の可能性はあると思います。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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