【競馬】陣営がクラシックを意識するバウンスシャッセの弟 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

「橋田厩舎における評価は高く、『細身の馬体から繰り出されるフットワークは素軽くて、素材は良さそう』とのことですね。調教を重ねるごとに走りっぷりも良化しています。デビューは、12月21日(日)の2歳新馬(阪神・芝2000m)を予定しているようで、本番までにはさらに態勢を整えられるのではないでしょうか」

 メリーモナークは、11月中旬から栗東トレーニングセンターで本格的な調教を開始。当初はまだ幼さの残る調教内容だったが、12月に入ると大幅に良化した。12月3日の調教では、坂路800mを52秒9の好時計をマークし、坂路800mにおけるこれまでの自己ベストを2秒近く更新した。

 前述のトラックマンは、「デビュー戦の走り次第では、上のレースも狙えそう」と、その見通しを語る。

「調教では水準以上の動きを見せていますし、デビューをこの時期まで待ったのも、厩舎が期待しているからこそ。姉のバウンスシャッセと同様、いかにも芝の中・長距離で良さが生きるタイプではないでしょうか。もしも初戦からいい走りができれば、クラシック戦線でも面白い存在になり得ると思います」

 まだまだ混沌としている今年の2歳戦線。これからデビューする馬たちが、来年のクラシックに向けて、一気に台頭してきてもおかしくない。メリーモナークがその一頭になれるか。デビュー戦の走りが注目される。

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