【競馬】チャンピオンズCの穴は鞍上強化のクリノスターオー

 ところで、今年の出走馬ですが、左回りの実績は、ほとんどの有力馬が持っています。既成勢力のワンダーアキュート(牡8歳)、ホッコータルマエ(牡5歳)、グレープブランデー(牡6歳)、ニホンピロアワーズ(牡7歳)はもちろんのこと、新興勢力のインカンテーション(牡4歳)、コパノリッキー(牡4歳)、ワイドバッハ(牡5歳)、さらにはナムラビクター(牡5歳)、ベストウォーリア(牡4歳)、クリソライト(牡4歳)なども左回りで結果を出していて、左回りを苦にしない馬ばかりです。

 そんな中、僕が注目しているのは歴戦の古馬、ワンダーアキュートとホッコータルマエです。

 ワンダーアキュートは3年連続JCダート2着という、ある意味で"偉業"の持ち主です。近走でも年齢の衰えを感じさせない走りを見せています。そうした状況にあっても、さすがに8歳ですから、陣営としては「今年が最後のチャンス」という思いが強いはず。おそらく今回は目いっぱいの仕上げで挑んでくるでしょうから、有力視せざるを得ませんね。

 ホッコータルマエは、昨年のJCダート(2013年12月1日)で圧倒的1番人気に支持された実力馬です。レースでは、人気を背負ったゆえ、早め早めの競馬で、最後の直線で抜け出すのもかなり早くなってしまいました。その分、抜け出してから馬がソラを使って(走ることへの集中力を欠く)、結果的に差されてしまいましたね(3着)。

 今春は、ドバイ遠征を敢行。ドバイワールドカップ(16着。3月29日/ドバイ・オールウェザー2000m)に挑みました。その反動から、その後は立て直しにかなりの時間を要したようですが、およそ7カ月ぶりに挑んだ前走、JBCクラシック(11月3日/盛岡・ダート2000m)では4着。いかにも、今回のチャンピオンズカップに向けた叩き台としての一戦で、「次はよくなってくるな」という雰囲気を感じました。昨年も決して実力負けではないと思いますし、陣営の思惑どおりに状態を持ち直していれば、頂点を狙える最有力候補と言えるでしょう。

 確かに、コパノリッキーやインカンテーションなど、勢いのある4歳勢は強力です。しかし、これら歴戦の古馬勢の逆襲にも期待が膨らみます。

 まさに激戦が予想されるチャンピオンズカップですが、今回の「ヒモ穴馬」には、クリノスターオー(牡4歳)を取り上げたいと思います。

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