【競馬】皐月賞馬の妹。話題の「快速娘」がいよいよデビュー (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

「管理する安田調教師は、『大物感があって、素質を感じる』と言っていました。ディープインパクト産駒らしく、走り方に柔らかみがあるようです。『いかにも良血馬という雰囲気』とのことですね。短距離血統ですから、1600m以下のレースで勝負していくことになるでしょう」

 7月の段階でゲート試験に合格したコンテッサトゥーレは、一度放牧へ。10月中旬に再び栗東トレセンへ戻ってくると、それから1カ月の間、じっくりと乗り込んできた。前述のトラックマンが語る。

「期待の高い良血馬ということで、『中途半端な仕上げではデビューさせない』という方針だったようです。10月は軽めの調教で体を作って、11月に入ってから強めの追い切りで負荷をかけ始めました。調教タイムも徐々に早くなっており、デビューへ向けて態勢は整ったと言えるでしょう」

 11月6日に行なわれた調教では、坂路800mを53秒0の好タイムで走ったコンテッサトゥーレ。1カ月にわたる入念なトレーニングが実を結んだ、と言えそうだ。

 コンテッサトゥーレの初陣は、11月24日(祝)の2歳新馬(京都・芝1400m)になる予定。コンビを務めるのは、フランスのルメール騎手。日本でも数多くのGIを制してきたトップジョッキーだ。

 名手の誘導によって、脈々と受け継がれてきたスピードがいきなり炸裂するのか。その走りには、初戦から注目が集まりそうだ。

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