2014.11.01

【競馬】天皇賞・秋の「刺客」は本格化したディサイファ

 昨年は天皇賞・春(2013年4月28日)を制覇したあと、宝塚記念(4着。2013年6月23日)にも出走しました。その影響による疲れからか、秋シーズンは全休を強いられました。しかしその教訓を生かして、今年は宝塚記念をパス。休みの間も順調に調整されてきたようです。

 大きな体を雄大に使って、まるで"怪物"のような走りを見せるフェノーメノ。一昨年のこのレース(2012年10月28日)では2着と涙を飲みましたが、今年はその雪辱を晴らす絶好の機会と言えるのではないでしょうか。

 エピファネイアは、3頭の中では一番人気がなさそうですが、潜在能力はまったくヒケをとらないと思います。

 昨年の日本ダービー(2013年5月26日/東京・芝2400m)では、スタートからゴールまでほとんどかかりっぱなしでした。しかも、道中でつまずいて、落馬寸前のアクシンデントがありました。にもかかわらず、勝ったキズナ(牡4歳。当時3歳)とは僅差の2着。見方を変えれば、一番強い競馬をしていたのは、この馬です。

 実際、その秋には菊花賞(2013年10月20日/京都・芝3000m)を完勝。相手が弱かったとはいえ、5馬身差の圧勝劇を演じて、世代トップレベルの実力であることを証明しました。

 期待の今春、大阪杯(4月6日/阪神・芝2000m)では3着と苦杯をなめました。勝ったキズナに負けるのは仕方がないとしても、2着トウカイパラダイス(牡7歳)に先着を許したのは残念でしたね。

 ただ、道中後ろに位置するキズナに気を配りながらのレースは、想像以上に難しく、タフなもの。結果、ダービーと同じように、キズナの決め手に屈しました。トウカイパラダイスは最高の騎乗で、展開も味方していました。そういう意味では、周りが思うほど、悪い内容ではなかったと思います。

 続く香港のレース、クィーン・エリザベスII世C(4月27日/香港・芝2000m)でも4着と敗戦。再び直線で伸び負けしましたが、海外の競馬では力があっても勝てないことはしばしばあります。大きな不安材料というほどではないと思います。

 何にしてもエピファネイアは、本質的には京都や東京の軽い馬場が合うタイプ。今回の舞台でこそ、エピファネイアの本当の力がわかると思います。天皇賞・秋のあとは、ジャパンカップに向かうようなので、鞍上の福永祐一騎手が、凱旋門賞帰りのジャスタウェイとどちらに乗るのか迷ってしまうくらいの、パフォーマンスを披露してほしいものです。