【競馬】トレセンで注目の的。「白毛馬」ユキチャンの妹 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 そんなブチコだが、デビューへ向けて調整する姿は、決して見た目だけの馬ではないようだ。関西競馬専門紙のトラックマンが語る。

「すでに何本か追い切りを行ないましたが、キビキビした走りで、なかなか軽快なフットワークを見せています。陣営も少しずつ手応えをつかんでいるようですね。性格も牝馬にしてはおとなしく、『扱いやすい』とのこと。初戦から健闘できるかもしれません」

 母シラユキヒメの産駒は、その毛色に注目が集まりがちだが、成績も特筆すべきものがある。

 2005年生まれのユキチャン(牝/父クロフネ)は、地方競馬の交流レースで活躍。関東オークス(GII/川崎・ダート2100m)をはじめ、重賞を3勝している。その他、ホワイトベッセル(牡/父クロフネ)やマシュマロ(牝/父クロフネ)など、ダート戦線で2勝以上挙げている馬もいる。

「兄姉はダートで活躍していますが、ブチコは走りが素軽く、『芝のほうが良さそう』と陣営は言っています。予定では、10月25日(土)の2歳新馬(京都・芝1600m)でデビューするようです」

 白毛ファミリーとして話題を集める、母シラユキヒメの子どもたち。今まではダートの上でその白い馬体を輝かせていたが、ブチコについては、芝のレースでファンを楽しませてくれるかもしれない。愛きょうのある見た目や名前とともに、ブチコの"走り"にも注目したい。

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