【競馬】名門・池江厩舎が送り出す、話題のディープ産駒 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 同馬は、アメリカのGIを制したパーシステントリーを母に持つ良血。2013年のセレクトセールで、1億7000万円という高額で落札された期待馬だ。

 先述のトラックマンによれば、トーセンゲイルに対するスタッフの評価もすこぶる高いという。

「とてもバランスのいい馬体で、走り方からは『バネを感じさせる』とのことです。初めてビシッと追い切りをしたときも、池江先生は『馬の気持ちがまだもうひとつ入っていない』と言っていましたが、走り自体には素質を感じている様子でした。実際、標準以上のタイムがしっかりと出ているので、先々まで期待している一頭ではないでしょうか」

 トーセンゲイルは、10月末のデビューを目指して調整中。鞍上には武豊騎手を擁し、名手とともに初陣での勝利を狙う。こちらももちろん、来年のクラシックを見据えている。

「名門厩舎×トップ種牡馬」という共通点を持った2頭の若駒。彼らがどんな走りを見せるのか、多くの競馬ファンが注目していることだろう。

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