【競馬】「オークス向き」の馬とは、どんなタイプか (4ページ目)

  • text by Sportiva

――阪神ジュベナイルフィリーズで唯一ハープスターに土をつけ、桜花賞でも2着だったレッドリヴェール(牝3歳)がダービーに向かいます。そうなると、ハープスターの優位はますます動かないといったところですが、2番手以下で注目している馬はいますか。

嶋田 桜花賞3着のヌーヴォレコルト(牝3歳)は、競馬が安定しているのがいいね。キレはないけど、今回も上位争いに加わってくると思う。それと、フォーエバーモア。桜花賞では人気を裏切って敗れた(3番人気8着)けれども、着順ほど差(コンマ6秒)はなかった。血統的に距離延長を不安視する人もいるが、乗り方ひとつで何とかなると思う。今回は人気が落ちる分、馬券的には旨味があるんじゃないかな。

 あとは、前哨戦のフローラS(4月27日/東京・芝2000m)を制したサングレアル(牝3歳)。母ビワハイジ(主な産駒=ブエナビスタ)譲りの切れ味をあって、フローラSの勝ち方もさすが良血馬という勝ち方だった。オークスではハープスターを脅かす存在になるだろうね。

嶋田 功(しまだ・いさお)

1945年11月8日生まれ。北海道出身。初騎乗は1964年3月1日。1972年~1974年にかけて、オークス3連覇の偉業を達成。その後も、1976年、1981年のオークスを制覇。オークス通算5勝を含め、牝馬限定GI通算7勝を挙げて、「牝馬の嶋田」「オークス男」などの異名をとった。また、ハイセイコーを退けてダービー(1973年)制覇を果たしたタケホープの鞍上としても知られる。1988年、騎手引退して翌年からは調教師として活躍。アクアビット(1989年ニュージーランドT)やワカタイショウ(1990年中山大障害・秋)などの重賞勝ち馬を育てたが、2012年に定年を待たずに勇退した。

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