2014.04.14

【競馬】皐月賞目前。安藤勝己が選定する「3歳牡馬番付」

  • 新山藍朗●構成 text by Niiyama Airo

大関:ワンアンドオンリー(牡3歳)
(父ハーツクライ/戦績:7戦2勝、2着3回、着外2回)

 トーセンスターダムとの比較で甲乙つけ難かったので、ワンアンドオンリーも大関としたい。そもそもラジオNIKKEI杯2歳Sの勝ち馬だけど、成績が安定してないから、評価が難しかった。それで、前走の弥生賞(2着)も半信半疑で見ていたんだけど、いい脚を使って強かった。決して騎手がうまく乗っていたようにも見えなかったのに、勝ったトゥザワールドにハナ差まで詰め寄ったからね。

 ハーツクライの子は、ジャスタウェイ(2013年天皇賞・秋で初のGI勝ちを収めると、2014年4月にはドバイのGIレースも制覇)がそうだったように、急にグーンとよくなる特徴がある。この馬も、そういうタイプだろうね。実際、調教の動きも以前とは変わって、すごくよくなってきているみたい。周囲が思っている以上に、力をつけてきているんじゃないかな。脚質的には、東京のほうが合っていそう。流れさえ向けば、皐月賞でも面白いけど、狙うならダービーかな。


関脇:ロサギガンティア(牡3歳)
(父フジキセキ/戦績:5戦3勝、2着1回、着外1回)

 快勝した前走のスプリングSは、強い競馬だった。この馬のいいところは、何より競馬がうまいというところ。いい位置につけられて、“ここ”という勝負どころまで我慢ができる。しかも、抜け出すときの脚が速い。前々走の500万下のレースでも、直線で前が詰まって馬群からなかなか出られなかったけど、前が開いた瞬間、ピュッと抜け出してきた。いい瞬発力を持っているよね。

 レースぶりからすると、ダービー向きな感じはするけど、本質的な距離適性からすると、皐月賞の2000mくらいが合っているのかな……。なんとも、どっちのレースがいいとは言い切れないね。結局、(クラシックを勝っていない)フジキセキの子だから、GIではワンパンチ足りないのかもしれない。


小結:イスラボニータ(牡3歳)
(父フジキセキ/戦績:5戦4勝、2着1回)

 イスラボニータもフジキセキの子で、ロサギガンティアと同じようにレースがうまい。これまで重賞をふたつ勝っていて、完成度という点ではこの馬が一番かもしれない。

 ただ、レースぶりにしても、馬の作りにしても、完成され過ぎているような気がする。その分、伸びしろという点で不足を感じる。競馬は上手だから、GIでも上位争いするだろうけど、勝ち負けとなるとどうだろうか。