【競馬】スプリングSは、ロサギガンティアが決め手争いを制す! (2ページ目)

 アジアエクスプレスとは逆に、実績以上に人気を集めそうなのが、ベルキャニオン(牡3歳)です。№1種牡馬のディープインパクトを父に持ち、ひとつ上の全兄は昨年の弥生賞の勝ち馬で、皐月賞4着のカミノタサハラ、ふたつ上の全兄が重賞級のマウントシャスタという良血馬だからです。

 これまでのレース内容も決して悪くはありません。1勝馬とはいえ、2着に負けた3走はどれも勝ちに等しいレースでした。前走の共同通信杯(2月24日/東京・芝1800m)も、現状では3歳牡馬の「東の横綱」と言えるイスラボニータ(牡3歳)を相手に奮闘しました。

 確かに結果的には、1馬身以上の差をつけられての完敗でしたが、イスラボニータはクラシック本番に向けての"試走"というプレッシャーのない状態でした。それに比べてベルキャニオンは、クラシック出走のためには是が非でも2着以内に入って、賞金を加算しなければいけない状況でした。そんなプレッシャーの差があったと思います。そう考えれば、イスラボニータとの差は大きくありません。ならば、今回のスプリングSはもちろん、皐月賞、ダービーでも注意すべき一頭であることは間違いないでしょう。

鋭い末脚を武器に持つロサギガンティア。鋭い末脚を武器に持つロサギガンティア。 唯一気がかりなのは、鞍上の福永祐一騎手が今年はどうも乗れていないこと(14勝。全国リーディング14位。※3月21日現在。今年はすでに2度の騎乗停止処分を受けている)。昨年のリーディングジョッキーでありながら、どの馬でクラシックに参戦するのかが現時点で決まっていないことも、それを物語っています。福永騎手にとってみれば、今回のチャンスは逃したくないところでしょうが、はたしてどうなるか......。

 さて、このレースの「ヒモ穴馬」には、ロサギガンティア(牡3歳)を取り上げたいと思います。この馬もまた、並外れた決め脚を持っています。

 新馬戦(2013年7月7日/函館・芝1800m)は、あまり見せ場のない4着でした。当時の函館は、異常に時計がかかる馬場だったので、決め手が削がれてしまった面もあったと思いますが、レースでは他の馬を気にしているような素振りを見せていました。そのため、「馬込みに入ったときは課題がありそうだな」と思っていました。

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