【競馬】粒ぞろいの弥生賞。人気の盲点アズマシャトルが面白い (3ページ目)

前走は重賞で2着と好走し、力のあることを証明したアズマシャトル。前走は重賞で2着と好走し、力のあることを証明したアズマシャトル。 さて、今回の「ヒモ穴馬」には、前走ラジオNIKKEI杯2歳S2着のアズマシャトル(牡3歳)を取り上げたいと思います。

 意外とこの馬は、人気の盲点なのではないでしょうか。前走の勝ち馬(ワンアンドオンリー)が出走していると、その2着馬というのは得てしてそうなることが多いものですが、ラジオNIKKEI杯2歳Sのレースぶりは勝ち馬と同等の評価をしてもいい内容だったと思います。

 デビュー戦、そして2戦目はマイル(1600m)戦でした。ラジオNIKKEI杯2歳Sでは、そこから400m距離が伸びたので、さすがに前半は折り合いを欠いていました。しかも、外目をずっと走っていたので、騎手が抑えるのにかなり苦労しているように見えました。この状態だと、最後までもたないのが普通です。

 ところが、4コーナーを回ってから仕掛けると、一瞬で先頭に抜け出してきました。やや仕掛けが早かった分、最後はワンアンドオンリーに差されてしまいましたが、この2頭の勝負づけはまだ済んでいないと思います。

 鞍上は再び、若手有望株の松山弘平騎手(24歳)が務めます。ここでクラシックの権利が取れれば、本番でも引き続き騎乗できるでしょうし、逆に権利を取れなければ、乗り替わりになる可能性があります。彼自身にとっても、騎手としてのステージを上げられるかどうか、重要な一戦となります。いい結果が出ることを期待したいですね。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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