【競馬】東京新聞杯、人気薄ヴィルシーナの「大駆け」に期待 (2ページ目)

 今回は、その毎日王冠以来の競馬となりますが、基本的には休み明けでも好走するタイプです(2勝、2着1回、3着1回、着外1回)。それに、毎年何かしらの"不運"に泣かされてきた馬だけに、陣営としては「今年こそは」という思いが強いはず。その分、しっかり休ませて、準備を入念に積み重ねてきたと思います。持っている能力を出し切りさえすれば、自ずと結果はついてくるでしょう。

 ショウナンマイティ同様、GI勝ちはありませんが、ダノンシャーク(牡6歳)も有力な一頭です。昨年は、年明けの京都金杯(2013年1月5日/京都・芝1600m)を制して、安田記念ではショウナンマイティに次ぐ3着でした。その後、今回と同じ舞台の富士S(2013年10月19日)を快勝し、マイルCS(2013年11月17日/京都・芝1600m)でも3着と好走しました。マイル路線では安定した成績を残していて、トップクラスの存在と言えるでしょう。

 ダノンシャークもマイルCS以来の休み明けとなりますが、この馬も久々を苦にしないタイプ(1勝、2着1回、3着1回、着外1回)。体重が440kg前後と小柄な馬ですから、比較的仕上げに苦労することもないと思います。勝ち負けが期待できますね。

 ショウナンマイティとダノンシャークは、ともに明けて6歳馬。年齢を考えると、ビッグタイトルを獲得するには、今年がラストチャンスになるかもしれません。そういう意味でも、この2頭の走りからは目が離せません。

東京のマイル戦は、ヴィルシーナにとって好条件。東京のマイル戦は、ヴィルシーナにとって好条件。 2頭の他にも力のある馬が多く、粒ぞろいのメンバーがそろった今年の東京新聞杯。「ヒモ穴馬」には、ヴィルシーナ(牝5歳)を指名したいと思います。

 昨秋はまったく精彩を欠いた競馬が続いていましたが、3歳時にはジェンティルドンナと牝馬三冠レースで激闘を繰り広げてきました。そして昨春、牝馬限定とはいえ、今回と同じ舞台のヴィクトリアマイル(2013年5月12日)で悲願のGI制覇を果たしました。GI1勝、2着4回という戦績に関しては、間違いなく今回ナンバー1でしょう。

 ただ、牡馬混合重賞では実績がありません。その点を不安視される方も多いかと思いますが、それでも推奨できる理由があります。

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