【競馬】秋華賞、トリッキーなコースで波乱を演出する穴馬とは? (3ページ目)

トライアルレースの紫苑Sでは見事な逃げ切り勝ちを収めたセキショウ。トライアルレースの紫苑Sでは見事な逃げ切り勝ちを収めたセキショウ。
 ところで、今回の「ヒモ穴馬」ですが、セキショウ(牝3歳)を取り上げます。秋華賞というのは、逃げ馬にとっては厳しいレースなのですが、ここはあえて同馬の一発に期待したいと思います。

 セキショウは、トライアルレースの紫苑S(9月7日/中山・芝2000m)を快勝しました。通常、トライアルレースというのは、賞金の足りない馬がクラシック出走の権利を得るために勝負をかけ、比較的早仕掛けのレースになることが多く、逃げ馬にはかなり厳しい展開になります。しかし、セキショウは難なく逃げ切って見せました。決して展開に恵まれたわけではありません。自ら厳しい(速い)流れを作って、自力で勝利をもぎとりました。

 今回は相手が強化されますが、京都コースは時計の速い軽い芝で、今の馬場状態は最高です。逃げ馬にとっては理想的な馬場で、セキショウが“あッ”と言わせるシーンを見せても不思議ではありません。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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