【競馬】函館スプリントS、伏兵フォーエバーマークに好機到来!

 今回は59kgという斤量がカギになります。やはり、未知の斤量を背負うことで少なからず不安がありますが、年明けのシルクロードS(1月27日/京都・芝1200m)では、58kgのハンデを背負って勝っています。その実績から、今回のメンバー構成なら大丈夫だと思います。もし難なくその斤量を克服するようであれば、秋に向けて楽しみが広がります。

 鞍上の松山弘平騎手(23歳)の手綱さばきにも注目しています。春先まではローカル競馬で結果を積み重ねてきましたが、4月からは中央場所で騎乗し、まずまずの成績を残してきました。そのうえ、オークス(フロアクラフトで5着)、ダービー(ミヤジタイガで18着)という花形GIにも騎乗しました。

 とりわけ、ダービーで騎乗依頼があったのは、実力を認められ、周囲の信頼を得た証拠。そして、実際にダービーという最高峰のレースを体感できたことは、騎手としてもの凄く貴重な経験であり、その後につながる大きな糧となります。今後は、人気馬に乗っても期待に応えて、勝つシーンが多く見られるようになるのではないでしょうか。

 さて、このレースの「ヒモ穴馬」には、いかにもここを狙って調整してきたように思える、フォーエバーマーク(牝5歳)を指名します。

 昨年も、函館開幕週の日曜日のメインレース(UHB杯・芝1200m)を勝っています。2クラス下級条件(1000万下)のレースだったとはいえ、函館の洋芝、そして開幕週の馬場が合いそうなタイプです。加えて、前走が福島民友C(福島・芝1200m)と、昨年と同じ臨戦過程できたことが、まさしく「ここを狙った」参戦と言えると思います。

 さらに特筆すべきは、1分9秒3という昨年のUHB杯での勝ち時計です。このタイムは、翌週の函館スプリントSで勝ったドリームバレンチノのタイムをコンマ1秒上回っています。その時計実績と、ドリームバレンチノより5kgも軽い斤量(54kg)を考えれば、十分に逆転もあり得ます。昨年同様、早めに函館に移動して調整しているフォーエバーマーク。レースは違っても、開幕週で勝利した昨年の再現があっても不思議ではありません。

 鞍上は、松山騎手の一年先輩にあたる三浦皇成騎手(23歳)。関西所属の松山騎手と関東所属の三浦騎手という、東西を代表する若手騎手の対決が見られるのも、北海道シリーズならではのこと。どんな結果になるか、楽しみです。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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