2013.05.11

【競馬】
ジェンティルドンナに勝った「あの馬」がヴィクトリアマイルを制す

 というのも、2400mのオークスにしても、2000mの秋華賞にしても、道中はなだめながら、折り合いに気を使ってレースをしていた印象があるからです。一方、決して速いペースではなかったものの、スムーズに流れたマイル戦の桜花賞では、すんなりと流れに乗っていました。今回の舞台となる東京のマイル戦は、昨年も重賞のクイーンC(2012年2月11日)で経験し、勝利を飾っています。それ以来となる、勝ち星が期待できるのではないでしょうか。

 強敵は、同世代のサウンドオブハート(牝4歳)です。昨年暮れのターコイズS(2012年12月2日/中山・芝1600m)では、8カ月ぶりで骨折明けのレースにもかかわらず、2着以降が12着までコンマ2秒差という大激戦を、一頭だけ抜け出して快勝(2着にコンマ2秒差)。この時点で「来年の春は面白い」と思っていましたが、その後も勝利を積み重ねて、想像以上の成長を見せてくれました。

 鞍上は、池添謙一騎手です。前々走の洛陽S(2月17日/京都・芝1600m)、前走の阪神牝馬S(4月6日/阪神・芝1400m)でも手綱をとり、ともに折り合って、弾ける競馬で勝っています。まさに「手の合う」競馬っぷりで、ベストパートナーと言えそうです。

 サウンドオブハートを管理する、調教師の松山康久先生は、四冠馬ミスターシービーを筆頭に、ウィナーズサークルやジェニュインを育てた名伯楽です。来年の定年前に、久しぶりのGI勝利を手にして、ぜひとも美酒を味わってほしいですね。

 さて、今回の「ヒモ穴馬」には、そのサウンドオブハートが勝った阪神牝馬Sで4着に敗れ、やや人気を落としそうなハナズゴール(牝4歳)を取り上げたいと思います。

 阪神牝馬Sは、直線の短い内回りで、しかも距離が1400mでした。しかし、鞍上の浜中俊騎手が次戦のマイル戦を意識した競馬をしていた分、いくらか詰めが甘くなったように思います。そして、決め手勝負の馬だけに、雨で若干馬場が緩くなったことも、少なからず影響したのではないでしょうか。

 ともあれ、その阪神牝馬Sで最も興味深かったのは、浜中騎手がハナズゴールに騎乗したことです。なにしろ、その日は中山競馬場でニュージーランドトロフィーが行なわれていました。それまで、浜中騎手が主戦を務めていたエーシントップが出走したレースです。普通ならば、デビュー戦から騎乗して重賞も2勝しているエーシントップに乗るはずですが、浜中騎手は阪神牝馬Sで、それも(関西所属ながら)関東馬のハナズゴールに騎乗することを選択しました。何かしら事情があったのかもしれませんが、その事実は見逃せません。

 おそらく浜中騎手は、ハナズゴールにかなりの可能性を感じていたのではないでしょうか。そう考えると、ヴィクトリアマイルのレースぶりからも目が離せません。

 そもそも昨年、桜花賞トライアルのチューリップ賞(2012年3月3日/阪神・芝1600m)で、2着に2馬身半差をつける圧勝劇を演じました。3歳春のこととはいえ、唯一ジェンティルドンナ(4着)に差し切り勝ちを演じたことのある馬です。それだけの能力を秘めていることは確かで、あっさり勝つシーンがあっても不思議ではありません。

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