【競馬】フローラSの狙い目は、「オークス向き」のイリュミナンス

 その後、中2週で桜花賞を使ってしまうと、状態面で不安を抱かざるをえなかったのですが、陣営も使う気はなかったようで安心しました。一応、桜花賞の出馬投票はしていましたが、獲得賞金が足りずに除外となっていましたね。

 エバーブロッサムの走りは、まさに「東京の芝2400mがいいイメージの馬」です。桜花賞をパスして、このトライアルに駒を進めてくれたことは、本当に良かったと思います。きちんとレースの間隔が空いていて、オークスと同じ東京の舞台、そして鞍上も引き続き戸崎圭太騎手と、いい条件がそろいました。ぜひとも3着以内に入って、本番に駒を進めてほしい一頭です。

 さて、このレースの「ヒモ穴馬」ですが、エバーブロッサムと同じく「東京の芝2400mがいいイメージの馬」である、イリュミナンスを指名します。

 まず、昨年末の新馬戦(12月22日/阪神・芝1600m)の内容が圧巻でした。目を引くような勝ち時計ではありませんし、負かした相手もその後あまり活躍していないので、レースのレベルが高かったとは言えません。しかし、追えばどこまでも伸びて行くような、イリュミナンスの走りは際立っていました。息の長い脚を使って、2着に5馬身差をつけての圧勝劇。大物の予感を、確かに感じました。

 厩舎サイドの期待も高かったのでしょう。次走は、いきなり重賞のフェアリーS(1月12日/中山・芝1600m)に挑みました。ただ、トリッキーな中山の芝マイル戦に加えて、内側がすこぶるいい、先行有利の特殊な馬場状態だったため、脚を余しての4着となりました。

 続いて挑戦したのは、クイーンC(2月9日/東京・芝1600m)。東京のコースでこそ、その息の長い脚が最大限に生かされると思っていましたが、短期間で2度の関東遠征(長距離輸送)はさすがに堪(こた)えたのでしょう。最後の最後で伸びを欠いて、3着に惜敗。陣営としては、ここで賞金を加算させて桜花賞へ、というのが青写真だったと思うので、本当に残念な敗戦でした。

 とはいえ、結果的には桜花賞をパスして、オークス出走に目標を切り替えたことが、かえってイリュミナンスにとっては良かったのではないでしょうか。その決め手は、間違いなく東京向きです。何としても、大一番への権利を獲って(3着以内)、オークスに出走してほしいと思います。

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