【競馬】AJCCでは、ダノンバラードの末脚が爆発する!? (2ページ目)

 しかし今回は、スタート直後が直線で、枠順の影響はそれほどありません。加えて、有馬記念から中3週というローテンションが好材料。前走からの上積みがかなり見込めます。鞍上が初騎乗のマクドノー騎手というのが唯一の不安点ですが、短期免許を取得して3週目で、初勝利も飾りました。そんなに心配はないでしょう。

 さて、このレースの「ヒモ穴馬」ですが、候補2頭のうち、正直どちらにするか迷いました。2頭というのは、天皇賞・秋(10月28日/東京・芝2000m)で17着と大敗したトランスワープ(せん8)と、金鯱賞(12月1日/中京・芝2000m)で8着に敗れたダノンバラード(牡5)で、ともに巻き返しが期待できます。

 前者のトランスワープは、昨夏の『サマー2000シリーズ(夏開催の芝2000mの重賞をポイント化したシリーズ)』の王者。8歳馬ですが、過去に1年6カ月という長期休養も挟んでいるため、キャリアは浅く、まだまだ馬は若い感じがします。この1年ほどで4勝を挙げていて、今が充実期と言えるでしょう。とりわけ、新潟記念(9月2日/新潟・芝2000m)では、上がり3ハロン32秒3という破格の決め手を繰り出して、1月5日の中山金杯を勝ったタッチミーノット(牡7)を並ぶ間もなく差し切りました。

 その勢いで天皇賞・秋に挑戦しましたが、さすがに当時は連戦の疲れがあったのかもしれません。寒い時期にも勝ち鞍があって、決して「夏馬」というタイプではなさそうですから、立て直してきた今回は、面白い存在だと思います。

 後者のダノンバラードは詰めの甘い競馬が多く、「決め手に欠けるな」と思っていたのですが、3走前に安藤勝己騎手が騎乗して2着に来たカシオペアS(10月28日/京都・芝1800m)から、ひと皮むけた印象です。

 というのも、カシオペアSで安藤騎手は、スタートしてから(先へ)行きたがるダノンバラードをなだめながら抑え込んで、最後方で折り合わせました。すると、直線に入って一気に解き放たれ、今までにない決め手を見せたのです。

 それが、ルメール騎手が騎乗して臨んだ、次走のアンドロメダS(11月11日/京都・芝2000m)の快勝にもつながったと思います。安藤騎手は馬の素質を目覚めさせるのが上手いのか、彼が乗ってから変わる馬が多いような気がしますね。

 前走の金鯱賞(8着)では逆に逃げる形になってしまい、まったく持ち味が出せずに終わってしまいましたが、今回の鞍上はベリー騎手。馬を抑え込めるので、こういうタイプの馬と非常に手が合うと思います。レースでは、中段より後ろから、直線でしっかり伸びてくるイメージが頭の中で浮かんでいます。

 トランスワープとダノンバラード。非常に悩みどころですが、今回はダノンバラード推しでいきたいと思います。

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